軍縮・不拡散関連活動
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2006年 国連軍縮フェローシップ本邦招聘事業

国連軍縮フェローシップ計画は、特に開発途上国における軍縮専門家を育成するために、1978年の第1回国連軍縮特別総会において設置が決定されました。日本は、1982年の第2回国連軍縮特別総会における鈴木総理の演説においてフェローの広島および長崎への招待を提案し、翌83年からフェローの訪日が実現しています。軍縮センターは外務省から本邦招聘事業の委託を受け、1997年から毎年30名前後のフェローを受け入れています。

本計画は約2ヶ月にわたって実施され、フェローはジュネーブ軍縮会議、ハーグの化学兵器禁止機構、ウィーンのCTBTO準備委員会、ニューヨークの国連本部等において研修を受ける他、ドイツ、中国及び日本を訪問しました。

本年は9月28日から10月4日までの7日間にわたり、30カ国(アルゼンチン、バングラデシュ、ブータン、ブルキナ・ファッソ、チリ、エクアドル、エジプト、エルサルバドル、グルジア、ギニア、インド、イラン、日本、ラトヴィア、リベリア、リビア、マレーシア、モーリシャス、メキシコ、ミャンマー、ネパール、ロシア、シエラレオーネ、スロヴァキア、スリランカ、スイス、シリア、トルコ、アメリカ、ジンバブエ)から30名のフェローが来日しました。

フェローは外務省において日本の軍縮・不拡散政策についてのブリーフィングを受けた後、広島・長崎を訪問しました。広島・長崎では被爆者の証言や学識経験者による講義を聞いた他、原爆資料館等の関連施設および恵みの丘長崎原爆ホームを訪れました。また東京では、輸出管理セミナー、軍縮専門家との意見交換会にも臨みました。

2006年国連軍縮フェローシップ計画本邦招聘事業:参加者の声

  • 広島、長崎を訪問し、自分自身も核兵器の生産、備蓄、使用に対する戦いを始めなくてはならないと強く感じました。核兵器の全面的禁止に向けて、職務としてだけではなく、一個人としても努力していかねばと決意しました。(スイスからの参加者)
  • 軍縮、国際安全保障に携わる者として、これまで大量破壊兵器に関する多くの文献や記事を読んできましたが、その非人道的な残酷さについて真に実感してはいなかったことが分かりました。広島を訪れた夜は悪夢にうなされました。広島、長崎の訪問を決して忘れることなく、あの惨事が繰り返されることがないよう最大限の努力をしていきたいと思います。(イランからの参加者)
  • たいへん感情を揺さぶられる経験でした。百聞は一見にしかずと言いますが、今回の広島、長崎訪問で、軍縮およびその目標に向けての戦いの必要性について決意を新たにしました。自国においても広島、長崎で起きたこと、二度と繰り返されてはならない悲劇についての認識を高める一助となるよう、いただいた本や資料は地元の自治体に寄付させていただきます。(モーリシャスからの参加者)
  • 核兵器がもたらす脅威について、確かな事実や体験を目の当たりにできる場は日本以外にはありません。日本訪問は今後も、この国連軍縮フェローシッププログラムの中核的役割を果たすものであると思います。(スロヴァキアからの参加者)